5月7日より、通常営業となります。オーダーのご相談も承れますので宜しくお願い致します。
サウンドメッセ in OSAKA 2020に出展予定だったショウモデル「葵」がドルフィンギターズ大阪江坂店で販売開始になりました。
毎年このショウに、1年の成果として特別なものをお届けしたいと考えているのですが、今年は内部構造・サウンドメイキングをがらっと変えたギターを製作しました。
ここ1年の製作でしっかりとボディを鳴らしながら音を変える幅をもっと身に付けられたと思うので、よりフィンガーピッキングに寄り添った音色を作りたい、とのコンセプトをベースに構造を再設計しました。
具体的にはブレース材の材質、高さや幅、形状、Xブレースの角度の変更、ブリッジの質量、サドル角、などに手を加えています。
サスティーン、レスポンス、ハイポジションでの変音性、倍音、リバーブ感が向上し、よりリッチなサウンドに仕上がっています。
サウンドボードに初めて使用したカルパティアン・スプルースもこの構造設計に大きく寄与しています。
「カルパティアン」とはルーマニアやウクライナに跨る山脈のことで、ヨーロピアン・スプルースの一部になります。
個人的にはジャーマン・スプルースの艶やかさを感じつつもレスポンスに優れた木材だと感じています。
サイド・バックにはマダガスカル・ローズウッド、ヘッドプレート・ロゼッタには杢の入ったグラナディロを使用しています。
ロゼッタはワンオフデザインの三角幾何学です。
バインディングにはエボニーを使用してシックにまとめています。ペグのツマミにはジリコテを採用しています。
こんな時代だからこそ、今出来る全てのことをやりたいと思い、持てる技術とアイデアを詰め込んだ、作品に仕上げました。
是非、目にして、弾いてみて下さい。宜しくお願い致します。