ウクレレのオーダーを沢山いただいておりまして、ただいまお待たせしております。
第一弾の出荷分が完成しましたので、写真と共にご報告します。
今回製作したものは「照り葉」ソプラノのシンプルモデルです。
オールアフリカンマホガニーで、飾りは排除しています。その分、ボディとネック、ブリッジの造形が際立ちます。
黄金比を使ってデザインしており、ふと何気なく見てしまう、手に取るたびに眺めてしまうような存在になっていると思います。
黄金比は音色にも影響してくると考えています。バイオリンの形にはいたるところで黄金比が使われています。それは美しい為だけではないのです。
音色の「つくり」、内部構造もとことん作り込んでいます。ソプラノはとても小さいので余分なパーツが少しでもあると鳴らなくなってしまう楽器なのです。
ブレーシングは最小限に。板の厚みが主軸で鳴りをコントロールし、強度は弦の力としっかりバランスを取ります。
私共のウクレレの深く甘い音色の秘密はずばりブリッジプレートにあります。振動の伝達を助け、トップ材の強度を保ち、でも振動のロスがない、3つを両立させるために設計したプレートです。
試奏動画でも分かるかと思いますが、他のメーカーウクレレとの音色の違いは分かりやすいはずです。
ウクレレは私が前職で培ってきたバイオリンの作りにとても近い物があります。小さくて、シンプルです。
シンプルな楽器だからこそ、少し変えるだけで大きな音色の違いになるのです。音に関わる部位を適切に考察し、微調整すること、これが共通しています。
無駄な構造をそぎ落とし、目標にする音色に向かって少しだけスパイスを振るのです。
現時点では大阪ドルフィンギターズ江坂店と名古屋のヤマハ伏見店にウクレレの在庫がございます。
よろしければ試奏していただいて、私共が込めた音色のかたちを感じていただけたら嬉しいです。